資金計画で慌てない正しい家づくりを行うためには?
本日は資金計画のお話しをお伝えします。
自己資金の多少であったり、、
資金計画の結果導き出された予算の多少にかかわらず、
一生に一回の買い物となる家づくりでは、
全ての方が、多くの叶えたい願望を持っていると思います。
しかし、家づくりの始めに資金計画をした場合、
かなり多くの方が、自分自身の現実的な予算と
叶えたい願望との間の大きなギャップに苦しむことになります。
ですが、最初に資金計画をしないままで、
勢いで家づくりを進めてしまったり、
家づくりの順番を間違えてしまうと、
建てた後の生活が苦しくなってしまうので、
資金計画を避けることだけは絶対にしないでいただければと思います。
なんせ、とてもじゃないけど踏み込んではいけないような
買い物でさえも、簡単に買えてしまうのが、
分割払い(ローン)の怖いところですからね。
ましてや、固定金利を選ばなかった場合には、
その返済額が変動してしまうことになるので、
なおのこと予算に敏感になっていただければと思います。
では、今回は資金計画をした結果、
もしあなたがそういう状況になってしまった場合、
どのような選択肢を取っていけばいいのか?
ということについてお伝えしたいと思います。
まず1つ目の選択肢は、
『土地に費やす予算を圧縮する』ということです。
これは、すべての方に覚えておいていただきたい項目です。
なぜなら、どんな土地でも設計の工夫やアイデア次第で、
ものすごく居心地の良い住まいにも出来れば、
逆のものすごく居心地が悪い住まいにも出来るからです。
離せば長くなり、これだけでも相当な分量になるので、
詳しくは、また別の機会にお伝えしたいと思います。
そして、2つ目の選択肢は、
『建てる家をコンパクトにする』ということです。
家の価格を下げようとした場合、
家の面積をカットするのが最も効果的です。
使う材料のグレードを少しずつ落としてみたり、
窓の数や形を変えてみたりしようとする方が多いですが、
面積カットに比べると微々たるものなので、
まずは、無駄な部屋やスペースがないのか?
そしてその部屋は削ることが出来ないのか?
といったことを夫婦でしっかりと話し合っていただければと思います。
そして3つ目の選択肢は、
『自己資金の額を増やす』ということです。
もちろんご自身の貯金をすべて使い切ってはいけないので、
ご自身で出せる自己資金がない場合は、
たとえ実家に土地があるにもかかわらず、
実家に家を建てず、全然違う場所で土地を買って
家を建てる場合であったとしても、
思い切って親御さんに頭を下げてみるのも一つの手段です。
そして、4つ目の選択肢ですが、
『住宅ローンの借入額を増やす』ということです。
資金計画では、毎月の返済額を重視しながら
予算を決めていくので、本音を言えば、
あまり動かしたくないところなのですが、
土地も妥協できず、家も妥協できず、
自己資金の追加も期待できない場合には、
ここを増やさざるを得なくなります。
イメージとしては100万円借入が増えるごとに
毎月の返済額が3,000円アップするという感じです。
そして、最後に5つ目の選択肢ですが、
『以上の4つの選択肢をバランスよく選択してもらう』ということです。
これが最も現実的な選択肢ですね。
というよりも、資金計画とは最初に全体予算や
土地や家などの個別予算を決めるだけじゃなく、
家づくりが進んでいく中で、
その都度見直しながら行っていくようにすべきものなので、
土地を見つけた時に、そして家のプランや見積もりを
修正していくうえで、並行してすべきことなんですよね。
一生に一回の買い物となる家づくりでは、
全ての方が、多くの叶えたい願望を持っていると思います。
しかし、予算を無視した状態で家づくりを進めてしまうと、
間違いなく建てた後に、苦しい生活を強いられるようになるでしょう。
ですから、資金計画を最初に行い、
そして家づくりを進めていく中でも、
その都度資金計画を修正していくことで、
地に足の着いた家づくりをしていただければと思います。