新しい室内配分 どこにどんなスペースがあるのが
ベター?
玄関は大雑把なスペースをキッチンは
コックピット風に

今回は、プランニングの考え方をいろいろお伝えしていこうと
思います。

本日、建て主様との平面プランのお打合せで玄関の靴収納について、
議題になりました。
そこで、新しい室内配分について、お伝えしました。

外国の住まいと日本の家の最も大きな違いが玄関です。
靴箱がないのですっきりしているのが外国の住まいで、
日本はそのぶんせせこましくなりますが、玄関を広くする
ために靴収納を外国のように寝室に設ければ、脱いだま
まの靴で玄関が乱雑になるか、毎回寝室との間を行き来
する羽目になるかのどちらかです。

どちらも避けるために最近好まれているのがウォークスルー
のシューズスペースです。靴収納は単体の家具ですが、
こちらは独立していて、玄関側からも室内側からも出入り
できるのが特徴。自転車やスポーツ用具、乳母車なども
入れるようにすればすっきり玄関も確実というわけです。

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玄関にウォークスルーの収納を設けたお宅。玄関側にも室内側にも
出入り口があり、
家族のすべての靴が一目瞭然なので出し入れしや
すく、脱いだあとの靴の乾燥も
良好。内部に湿気がこもることもありません。

飛行機のコックピットや船の操舵室は、無理なく手の届く
範囲に必要な機器やレバーなどが配置されていて、非常
に合理的です。家庭ではキッチンがこれに類し、手の届く
範囲に必要な器具のすべてが揃えられるのがベター。
昔の住まいは別棟に物置がありましたが、今はキッチンの
近くにパントリーを設けて動線の短縮がはかられています。

ただし、室内の物入れは夏は暖気がこもりやすく、冬は
あまり低温にはならないので、食品の貯蔵には向かない
場合もあります。

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手の届く範囲にキッチンの設備を集めたコックピットのようなキッチン。
狭苦しく
なるのをふせぐために壁をガラスにしているので開放感は
ばつぐんです。
作業の性質上、キッチンは広すぎるより狭めのほうが効率的です。