居心地のよい家づくりとは、・・・

建て主様との打ち合わせで「どんな住まいをつくっていきましょうか?」と、
全体のプランニングの打合せをさせていただく時、
・・・こんな考え方があります・・・
と、よくお話しをさせていただきます。

住宅に居心地のよさを求める 当然と言えば当然のことで、誰しもが
居心地の悪い住宅などには暮らしたくありません。

生活から考えるプランを軸足の基本として、そこに、さらに建築として
持たなければならない空間性を付加することで、魅力ある、そして
居心地のよい暮らしの場をつくり出すことができます。

少し、分かりにくいですね。
住宅の中で居心地のよさとは、暮らしの作法がスムーズに行われたとき
はじめて感じることができると考えます。家の中での動きに対して、無理が
生じないことも暮らしやすさにつながり、それも居心地のよさの一つと考えて
よいと思います。

朝、目覚め、顔を洗い、朝食をつくり、食事をする。
ワンルームでの生活でない限り、それぞれの行為は
寝室、洗面室、キッチンそしてダイニングと
ある特定の部屋やスペースで行うこととなります。
それがつながり、暮らしに流れがつくられる。
全体のプランニングは、日々の暮らしにストレスを生じないよう、
流れを考えながら進められていきます。

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調理も食事もゆったりと 5人家族が一緒にゆったりと食事ができる、作業台と食事スペースが 一体に つくられたカウンター式オープンキッチン。

何気なく「これが普通」と思いながら生活をしている部屋を、
少し視点を変えて見ることで
暮らしの流れはよりスムーズになることがある。
しかし、それは奇をてらう必要はなにもありません。
全体「家」から部分「部屋」へ、部分「部屋」から全体「家」へ、
そのキャッチボールから、暮らしの全体像が見えてきます。

日々の暮らしを考えることで、生まれてくるひとつひとつの場所。
その場所を大切にすることではじめて、
暮らしに寄り添う家づくりとなります。

居心地のよい家づくりとは、日常からの発想にほかならないんです。