どうすると、「本当に良い家づくり」ができるのか!こんなはずではなかった・・・と悔やまれる失敗事例と征功のポイントをご紹介します。
今回の【家づくり!こうすればよかった! 失敗事例と成功の秘訣】その2は、家づくりの準備という
ステップでの失敗と成功の例です。
住み始めた後の住空間・経済面をイメージしない
「こんなはずでじゃなかった・・・」と後悔する方の大きな原因の一つとして、住み始めた後の住空間や経済面をイメージしなかったことがあげられます。
ここにイメージすべきだったポイントをまとめましたので是非ご参考にしてください。
|快適性 ⇒ 空気環境、体感温度、体感湿度
快適性を考えないで建材や、間取りを決めると、室内はとても息苦しくなることがあります。

例えば自然通気を利用する間取りだったり、自然素材を利用して体感温度・体感湿度を快適に感じるように配慮することで対策をとることができます。
|ランニングコスト ⇒ 経済面(主にエアコン、給湯、ガス)
誰しも「冬は暖かく、夏は涼しく」が理想ですが、暖房・冷房など一年中機械に頼った環境では、ランニングコストが高くなるばかりです。月々の負担だけではありません。機械は必ず故障する時がやってきます。
修理で故障を改善出来れば良いですが、「部品がない」などの理由で買換えが必要な場合は多額の負担を強いられます。

また、災害時に電気などのインフラが不通となった場合は使用が出来ない可能性があります。
先述の「快適性」にも関係しますが、ランニングコストを抑えるのは、自然素材を利用して対策をとることが出来ます。
しかし自然素材とは言っても、加工方法によっては適さない建材もありますので、注意が必要です。
集成材
木材をボンドで張り合わせた建材、ボンドに含まれているアクリル膜で通気しない
また経年によるボンドが硬化し成分が室内に浮遊するなど悪影響もある
乾燥方法
高温処理によって乾燥させた建材は、木の酵素が吐き出されてしまい、木の良さを失ってしまう
|健康・生活 ⇒ アトピー、シックハウス
「やっと引渡しの日と喜んで、玄関に入ったら・・・
気分が悪くなって、玄関から先に入れなかった。」
残念ながらそういった話もいただきました。

原因はシックハウスでした。
シックハウスの原因は、建材(壁・柱・床など)から出る有機化合物が原因です
化合物が室内の空気中を漂いますが、空気より比重が重いため、床の上に多く漂います。つまり、小さいお子様は有機化合物を多く吸い込んでいます。
残念ながら家づくりをされる方の大半は、この事実を知りません。
今後、出産を考えている方、子育て世代の方には知っていただきたい内容です。
子育て世代の方には、子供の健康に適した住環境を作って欲しいと願っています。
住まいと健康の関係が、国や医療関係者などから取り上げられています。
☆成功のポイント
ライフスタイルをイメージした
家づくりを始める前に住んだ後の住環境をイメージし、
自分たちの優先順位を考えられることをお勧めします。
|風通しの良い家
- ランニングコストが安く済む
- 適空間(体感温度、体感湿度が良好)
その土地に合わせた自然の通風を考えた間取りを提案してもらえたので、
夏は窓を開けておけば自然の風でそれほど暑さを感じずに過ごせる。

室温は大して低くないのに湿度が下がったおかげで、快適に過ごせる。
|夏涼しく、冬暖かい
- 通気性のある断熱にこだわったため、エアコンを使用しなくても、夏の不快な湿度を感じなくて済んだ。
- 冬は少しの暖房器具で部屋全体が暖かくなり、ストーブの前で縮こまらなくて済んだ。
- 濯物を部屋干ししても乾くので助かる。
断熱を工夫したら室外からの音が聞こえないメリットもあった。
|動線設計
きちんとプランニングを依頼したから、とてもよいプランの提案をもらった。
おかけで家事を窮屈にこなさなくて済んだ。
|手作り感に富む家づくり
打ち合わせでは、現場の大工さんからも経験に基づいた住まいの提案をしてくれます。
「廊下とリビングとの間仕切りを格子にすると廊下が明るくなるし、開放感が出ますよ」
「和室の収納を付けるなら、吊戸棚が狭く感じなくていいんじゃないでしょうか?」
「カウンター下に棚を付けた方が、後々収納が楽になると思います」

などの提案をもらったり。
コミュニケーションをしっかりととって、大工さんの手作り感に驚かされながら一緒に家づくりが出来たときは
成功と感じた、との声をいただくこともあります。
自分たちが住む家のイメージ、しっかりと住環境を考えた住まいのイメージを持つことが大切です。
それでは、つづきは次回に・・・・・