現在建設中の注文住宅にて、近年では、大変貴重な国産山桜の無垢の床材を採用いただきました。
最近は、楢やオーク、樺桜などの無垢の床材が流行り(?)もあってか、多くなってきました。
桧、杉(浮造り)は、足ざわりがとても良く足腰にやさしい無垢の床材として、定番で、幅広く採用していただいております。


国産山桜無垢フローリング  自然OIL塗装 

 

5月初旬に東北地方を訪れると山の斜面にピンクの灯をともしたように点々と開花しているヤマザクラが見られます。
今回のヤマザクラは、北奥羽(秋田・青森・岩手)の山地の樹です。

東北地方 山桜風景

材料としてのヤマザクラは、高級和家具によく用いられます。
ヤマザクラの樹皮は、樺細工として茶筒やお盆に用いられています。
産出量が少ないため、建材・内装材の流通は非常に限定されてしまいす。
ヤマザクラの床材は、感触はソフトであたたかみがあり、年数がたつと上品な
茶色に変わり、高級感が増していきます。
サンドペーパーで削ると、ほのかに桜餅の香りがしますよ。


現在よく聞く、多く流通している「サクラ、カバザクラ」名のフローリングは、
カバノキ科でシラカバなどと同属です。
ヤマザクラやソメイヨシノはバラ科で全く異なる種類です。
カバは、過去に産出量が多かったため、ヤマザクラの代用として使用され
「サクラ」の通称が定着したものです。
材が新しい時は、カバとヤマザクラは色相が似ていますが年数が経過すると
はっきり違いが出てきます。

本物の国産自然素材、やっぱりいいですね。

貼り上がりイメージ