トクラス(旧ヤマハ)の 静岡県浜松市にある本社工場へ招待いただき、見学にお邪魔しました。こちらの本社工場は50年前に建てられ、ピアノやスキー板などの生産を経て現在はキッチンやバスタブなどの トクラス 製品のすべてを生産している そうで、 邸別生産による一貫した丁寧なものづくりが進められています。
トクラス(旧ヤマハ)さんと聞けば、人造大理石 とピアノ塗装 がピンときます。その人造大理石をつくるための材料を、業界で唯一自社開発しているメーカーさんなんです。ポイントの一つに、 人造大理石は、 明確な定義がないそうです。ですから、人造大理石(人工大理石)は、メーカーによって材料やつくり方が異なるため性能の差が出やすいんです。ほかのメーカーさんから、よく人造大理石のスタンダードモデルシリーズと、上位モデルシリーズがありますと、説明をされますが、このことなんですね。 これに対して トクラスさんは、製品にあわせて材料を開発、調合することで高い性能を確保しているんだそうです。また、特別な材料で色や柄を表現する材料の組み合わせを変えることで、デザインは無数に表現できるそうです。こうしたものづくりへのこだわりが、製品の品質や性能の高さにつながっているんですね。

キッチンカウンターの金型
金型に流し込まれた樹脂

キッチンの生産ラインで人造大理石によるカウンターの生産工程を見ることができました。大きさや形の異なるキッチンカウンターの金型を18台用意されているそうです。調合した樹脂を注文内容に沿った金型に流し込み、上下に流れる温水の熱によって硬化させる。温水の温度は人造大理石が完成したときの強度に大きく影響するため、機械を使って正確にコントロールしているということでした。

製品の説明展示

キッチンの扉の塗装の鏡面性の高い扉は、社員さんが手作業で丁寧な研磨によってつくり出されるものでした。こちらの工場見学には塗装の技術の向上を目指す 「道場」というものがあって、 こちらの社員さんは、自発的に塗装技能士の資格を取得され、その資格取得者の中で特に技術の高い社員さん数名しか、その「道場」に入門することができないとのことでした。そして約1年間、生産ラインを離れて複雑な立体物の塗装や木工品の制作などを通して塗装技術を学ばれるそうです。だから、あのピアノ塗装の素晴らしさができるんですね。

ピアノ塗装

工場見学とセットでお風呂の体験入浴もありました。本社工場には男女別で個室の洗面化粧台付き浴室が8室あって、プライベートな空間を確保しながら入浴できます。保健所の公衆浴場営業許可を取得し、浴室にはボディソープやシャンプー、タオルなども用意してくださり、手ぶらで入浴できます。
トクラスバスルーム「YUNO(ユーノ)」が体験できるようになっています。複数ある浴室では、すっきりとしたシルエットの「ブロッコタイプ」と、半身浴・全身浴ともにゆったりと楽しめる「エルゴタイプ」の2つのバスタブが用意されていました。私は「エルゴタイプ」に入らせていただきました。「うるおいミスト」、 風景をモチーフにした壁、安らぎの空間をつくる「みなもライト」、「サウンドシャワー」など、YUNO の特長を体験できました。

トクラス(旧ヤマハ)製品のクウォリティの高さをしっかり体験するこができ、とても勉強のなりました。これからのお客様へ トクラス製品の良さもお伝えしていこうと感じております。